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Chiurchillの朝です。白熊を見るためのツアーがこの町ではあります。朝早くから出発して8時間かかります。 |
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朝方、バスでホテルでpick upされます。 |
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そして、こいつツンドラバギーに乗りかえます。一日8時間で約200ドルかかります。ま、少々高価ですが世界で唯一ということがこれだけの高値にさせているのです。 |
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ツンドラバギーが野生の白熊観察を可能にしました。Churchillは白熊を安全に見ることの出来る世界で唯一の場所です。
ちなみにチャーチル岬辺りにはこのツンドラバギーを並べてホテルを作っています。一泊800カナダドルだそうです。 |
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バギーのタイヤは直径2m程もあります。人の乗るレベルは地上4m程も上のところです。 |
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バギーは表面の凍り始めたツンドラの大地をどんどん進めるのです。これは典型的チャーチルの景色です。 |
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ちなみにChurchillは10月中旬から11月上旬に本格的冬の入っていきます。その時期ハドソン湾はチャーチル沖合いから凍り始めるので白熊はそこに集まって凍った海、流氷の上で後は生活します。 |
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白熊の主食はアザラシです。アザラシは流氷の上で休息をとります。 |
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白熊はそのことを知っていて餌のとりやすい流氷を生活の主たる場にしているのです。ちなみに夏場はこのあたり流氷は完全に溶けますので白熊にとって夏は餌をとるのに非常に苦労するのです。ですから白熊は夏はかなり飢餓状態。早く流氷のできる冬を楽しみに待っているのです。その流氷がChurchill沖合いから出来始めるので白熊たちは一刻も早く流氷に行き着きたいが為にChurchillに集まってきて、流氷を待つのです。Churchill沖合いで流氷が出来はじめるのが10月中旬から11月の上旬なのでこの時期がBestなのです。この場所ではその時期のことをBear
Seasonといいます。それをすぎると全ての白熊は流氷に乗ってハドソン湾に出て行きひと冬で1000キロ流氷上ですごすのだそうです。 |
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雪の上に沢山の足跡があります。大きい物は白熊、小さい物は北極キツネでしょう。 |
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こんな感じで彼らは生きています。荒涼とした大地にホントに何でこんなところに?と思ってしまいますがこれが彼らの生き方。 |
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外気は氷点下摂氏マイナス10度くらいでしたが彼らにとってはまだまだ暑いのでしょう。だれてます。"うー、あちー"そんな感じでしょう。
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しろくまA:今年はあついよなぁ
しろくまB:ああ、たまらんぜ
そんな会話が聞こえてきそうです。 |
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2匹はキスして仲がいいのかと思ったらそうではなくてやがて相撲始めました。 |
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本気ではやっていないように見えます。じゃれあっているような感じです。これが何とも見ていて可愛らしい相撲なんです。バギーに乗った皆が微笑みながらこれを見てました。
でも可愛いと言っても体重は600キロ以上、身長は2m50cmを超えます。他の同じ熊である例えばツキノワグマとかグリズリーとかに比べれば、それよりもはるかに巨大です。2倍近い体重があります。白熊は肉食動物なのですが実は地球上で知られているかぎり最も巨大な肉食動物です。
と、こうは知っていても彼らの相撲は実に可愛らしく見ている自分達をホノボノとした気分にさせてくれました。 |
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彼らは30分ほどこんなことやっていました。 |
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力関係をハッキリさせるためにこういうことをやってるのかもしれませんが、なぜこういう相撲みたいなことをやるのかについては本当のことはわかっていません。 |
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ま、でもパッと見は昼下がりの平和なひとこまでした。 |
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白熊はとても平和な雰囲気を持っています。これはお昼寝でしょうか? |
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やがてこの格好で寝てしまいました。笑。この仰向けの状態のまま。
どこか人間くさいこのしぐさがなんとも言いようのない親しみを持たせてくれます。 |
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こっちでもお昼寝です♪ |
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実際には殆どこの状態で動きませんが、時々膝の辺りを
『ボリボリ』
と言う感じで掻いていました。痒かったのでしょうか?でもその姿の可笑しいこと可笑しいこと。 |
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この白熊、お昼寝がよほど気持ちいいらしく、だんだんと体の力が抜けていって... |
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完全に寝てしまったようです。笑。 |
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しかし、30分ほどで動き始めて |
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このとおり、大あくび。笑。
本当に何とも平和な氷点下の昼下がりでした。可笑しくて可笑しくて仕方なかった。皆、ほほえましく笑っていました。
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白熊は多くの場合、一匹で単独生活しています。特にオスは単独行動を好みます。メスは子供とだけ一緒にいることが多いです。ちなみにオスは子供を見ると殺して食べてしまうことがあります。ですから子供をつれたメスはオスを見かけると逃げていってしまいます。 |
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『ん?なんだよぅ?』
そんな感じでしょう。 |
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前のがメス、母親で後ろのがその子供です。体格が違います。ちなみに普通、子供は一回の出産で2匹生みます。そして子供のうち最初の一年を越せるのは約30%くらいなのだそうです。特に夏場はアザラシ等が簡単には取れないのでそこが彼らのとって鬼門なのです。この母親も一匹の子供を亡くしたのでしょう。 |
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その子供は、母親のそばで、こうやって寝転がってしばらく一人遊びしていましたが |
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やがて、氷の隙間に海草を見つけたらしく一生懸命にそれをほじくって、 |
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それを食べ始めました。ね?食べてるでしょ? |
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そのうち、母親がまた移動始めましたので子供はその海草をくわえたまま、一生懸命母親の後を追いかけて |
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どこともなくツンドラの大地に歩き去って消えていきました。 |
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このオスはかなり巨大でした。体重800キロくらいあるだろう、とかいっていました。立派なオスです。 |
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彼らはとても鼻がよく、しばしばこうやって匂いをかぐようなしぐさをします。匂いをかぐようなしぐさと言うのは鼻を風上の方に向けて、ちょっと高く上げるのです。そしてそのしぐさの時は例外なく目を薄っすらとつむります。なんだか、いかにも『匂いかいでま〜す。』という感じで、この動作もまたとても人間くさく可愛らしいもんです。
この白熊、自分が見た中ではもっとも自分に接近しました。 |
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これがこの旅行中のBest Shotでした。実際には自分の真下まで来て背伸びしてきましたので、その距離1mなかったと思います。特に怖いとかそういう感情は全くなかったのですが、ドキドキしてカメラもつ手が震えたのを思い出します。白熊とは不思議な力を持っているようです。 |
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これは北極キツネです。途中2匹見かけました。 |
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白熊と同じですが本当に見事なまで真っ白です。とても可愛らしい奴でした。このキツネ、人、バギーを知らないらしく、すぐ傍で氷をほじくり回してました。なにか食べ物を隠していたように見えました。これまたとても可愛らしいしぐさだったのを思い出します。 |
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これは北極雷鳥です。不思議ですね。本当に。白熊といい、北極キツネといい、北極雷鳥といい、見事なまでに真っ白。どれも雪より白いです。
この場所で長年生活し進化してきたものの姿なのでしょうが格別の思いがしました。他とは全く違ったこの姿、この世界に。 |
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北極雷鳥は集団で生活してるらしく50羽ほどがアッチコッチにいました。こんなに荒涼としたこの場所で何を食べて生きているんでしょうねぇ?全く?? |
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ま、とてもこの場所Churchill他とは違った味のある場所でした。Wild
Lifeのありのままの姿に少々感激した時間をここでは感じることが出来ます。 |
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ちなみに話は変わりますが、これはカナディアン・ハスキーです。いわゆるエスキモー犬の一種。世界に200頭ほどしかいません。 |
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エスキモー犬というとシベリアン・ハスキーでこれは沢山います。が、カナディアン・ハスキーは絶滅危機種です。 |
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この場所にはそのうち100匹ほどのカナディアン・ハスキーがいました。実に世界の半分がこの場所にいたのです。 |
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”ワウウゥゥゥゥーーー、ワンワン”
とてもこいつら人懐っこくて、自分が寄っていくと喜んで遊びに来ました。 |
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これはその犬達のご主人ブライアンさんです。ブライアンさんとは先に紹介したTrader's
Tableで知り合いました。自分が食事していた時にお酒飲んでいて話をし知り合えたんです。この方、実に凄い人でした。世界の半分のカナディアン・ハスキー犬をひとりで全て面倒見ています。これは餌やりの光景です。トラックに肉の塊を大量に載せていて、それを斧で切って細かくしこれをこいつらに与えていくんです。実に豪快です。 |
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先にブライアンさん、実に凄い人といいましたが、それはこの人の情熱についてそういっているんです。
このブライアンさんの犬の世話、どれだけ大変かわかりますか?毎月、犬の食費だけで20万円以上が消えていきます。20万円ですヨ。ブライアンさん自身、狩猟生活をしていてトナカイやバイソン、ムースを猟で捕まえて売って生活しています。が、それだけではとても犬の世話が出来るほどではないので、先に話したTrader's
Tableで小麦の輸出とかを手がけています。実はブライアンさんがカナダの小麦輸出かなりの部分Tradeしているんです。
わかりますか?ChurchillのレストランTrader's
Tableはまさにブライアンさんのような人がお酒を飲みながら取引の交渉をする場所であり、その隣の(土産もの屋さんといっていた)Arctic
Trading Companyは、まさにその為の会社。ついでにブライアンさんが猟で捕まえてきたトナカイ、カリブー、ムースの角やら、キツネの毛皮やらを土産ものとして売っていた訳です。それがこの場所なりの日常生活の一端な訳ですヨ。 |
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私はブライアンさんの、そういう生き方に最初はびっくりしましたし、初めにTrader's
Tableでお酒飲みながらそういう話をした時には、
『この人、面白い冗談いう人だな。』
などと失礼なことを考えてしまいましたが実はそれが全て本当であることがわかりました。だって狩猟生活、小麦輸出、沢山のハスキー犬の世話を、たまたま酒場であった目の前でお酒飲んでいるおじさんが一人でやっているなどと誰が信じられるでしょうか?普通そういう状況なら、よっぱらったおじさんだと思うはずですから自分もそう思ってしまったんです。でも、話して感じたのはこの人の話しにこもったある種の信念、情熱のようなものでした。最初は半信半疑でしたが、話すうちにブライアンさんの言葉を信じ始め、そして翌日、この数十エーカーの広大なツンドラの土地にカナディアン・ハスキー犬を飼っているのを見た時に完全にブライアンさんのことを信用してしまいました。
『この人、凄い人だ。』
そう思いました。自分は帰り際ブライアンさんにたずねました。
『毎月、犬の餌代に20万円もかけずにいたら、今みたいな質素な生活せずに、もっといい生活ができるのに、何故そんなこと(これだけ沢山の犬の世話)をやるんだ?』
と。ブライアンさんは言いました。
『俺はコイツら(カナディアン・ハスキー犬)とここChurchillにいれるのが幸せなんだよ。それだけのことだ。』
自分はなんだか自分のことが恥ずかしくなりました。そして改めて人の生き方を深く考えさせられました。Churchillで目にしてきた全てのことが今でも自分の心には鮮やかによみがえります。そしていつでも、今でも思います。
『また、Churchillにエネルギーもらいに行こうかなぁ?』 |