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8月、アラスカ行きまであと10日少々、本来この週末は休むこと、エネルギーを蓄えることと考えてました。しかし、金曜のWeather
channelの天気予報を見たときに、アパラチア山脈上に強力な好天マークを発見。これを見つけて数時間後、気がつけば夕方からアパラチア山脈へと向かってました。写真はケンタッキーのRest
Areaにて。 |
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Iowa→Ilinois→Indianapolis→Kentucky→Tennesseeと大移動。片道1200キロ。長距離運転にもいい加減慣れているので一気に行ってしまおうと思ってましたが、ケンタッキーとテネシーの州境辺り、真夜中に物凄い霧に見舞われました。しかも、道路はHigh
Wayなのにとても曲がりくねっています。暗くて道の周囲の様子がわかりませんが山道のようです。
100キロくらいで運転していると視界が効かなさ過ぎて怖くてたまりません。前に車が止まっていたら間違いなくぶつかると思います。流石に怖くなって朝まで少しやすみました。 |
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翌朝、まだ少し霧が残ってましたが、出発。目的地に向かいます。 |
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少し休んでのんびり気が抜けた感じになった分、その後は気合のドライブ。 |
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が、目的地近くでは信じられないくらいの大渋滞が続いていました。こりゃまいったな。先に進みゃしない。 |
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それもそうです。今回はアメリカで一番、人のくる数の多い国立公園であるグレート・スモーキー山脈国立公園に来たのです。グレート・スモーキー山脈というのは東の雄であるアパラチア山脈です。 |
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ドライブしてハッキリわかるのですが、(先週いった)ロッキー山脈とは明らかに違います。アパラチア山脈はとても緩やかな小高い丘の連続ような感じで広葉樹がワシャワシャと生えています。 |
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アパラチアの山から流れ出る水はとても豊富な量のようで、この公園内は小川に満ちていました。恐らく、これらの緑と川がこの辺り一帯の人たちを魅了してやまないのでしょう。だから、年間1000万人も訪れる。Yellow
Stoneの4倍以上、Grand Canyonの3倍以上の人が来るわけです。特に目立って凄い物はないのですが確かにそれを抱擁するだけの広々とした自然はありました。
言い換えるならば州立公園(人の好むように作り変えた自然)が50個くらい集まったような感じといえるでしょう。 |
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遠くに望むアパラチアの山々。山ですから真夏の今も涼しいのです。 |
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さて、その山の中に入って昼飯10分。小川を見ながらあっという間に済ませて。 |
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トレイルに出発です。アパラチアの山の頂上目指します。ここは、その入り口(の筈だった)。 |
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最初はよかったのですが、先に進むにつれて道が消えてました。
『あれ?おかしいな??』
自分の後ろにはトレイルがあるのです、先には何もありません。でも、小川沿いにトレイルがあるはずと思って進みました。が、道なんて何処にもないのです。
『???』
気がつけば自分の周りは手付かずの森に入っていたようでした。足元は場所によってはぬかるみ、泥に足が埋もれて簡単には抜けない感じです。凡人ですから怖くなってしまいました。
『アパラチアは厳しい...』
とても残念でしたがトレイルでBackpackにでることは諦めました。 |
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と思ったら、トレイルの出発点を間違えていました。。。
【教訓】Trail Headの確認は確実に♪
これが本物。確かに先に歩いたところにはなにも看板なんてなかったです。笑。迷う筈だ。1時間半はロスしました。既に日は傾きはじめています。少々、時間的に心配はありますが所詮突貫工事のような旅です。こんなんで、気を小さくして進まずにいたらなにもできん、と思ってアパラチアに臨みました。途中、真っ暗になったらそこでベースキャンプを組めばいいだけのことですから。目的の場所までは11キロくらいありますから往復22キロ少々。この時間から日帰りは完全に不可能です。
『よっしゃ、アラスカ前のBackpackingの実力テストだ!』 |
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と、アパラチアの奥地へと入っていきました。途中、人には殆ど会いませんでした。 |
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この場所、今まで歩いた中では動物、花は少ない場所でしたが、トレイルを歩く自分の周囲には緑が自分に覆いかぶさってくるように満ち満ちていました。 |
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そしてそれを豊にはぐくむ小川がアチコチにあって、まさにサラサラと音を立てて流れているんです。とても涼しい気持ちよい出発でした。 |
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この場所の緑というのはロッキー山脈の緑とは全く違います。ロッキーの緑を『静』とすれば、アパラチアの緑は『動』 音を立てんばかりの怪物的生命力がにじみ出ている場所なのです。 |
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そんな緑に取り囲まれながら10キロ歩きました。
途中、葉っぱが空中遊泳♪蜘蛛の仕業でしょう。 |
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ちなみにこのTrail 馬も歩けるトレイルです。アパラチアの南北縦断もできます。途中、馬を持ってきてそれで歩いている人たちにも何人か出会いました。
そのうち一人の人と話をしました。あまりにも話が面白かったので2時間程。日がくれるっちゅーのに。笑。でも、それだけ馬が可愛かったのです。この馬はモカという名前です。3歳の女の子。とても優しい性格の馬でした。なでてやったり、ブラッシングしてあげたりすると喜んでいるのが解るんです。ご主人さん、看護士さんですが、10エーカーの土地に8匹の馬を持っているそうです。なんと馬は数年前から飼い始めたばかりだそうで最近は自分でBreedingして馬を繁殖させているらしいのです。なんと飼い始めた理由は『娘がね、買って買ってって仕方なかったんだよ。』だそうな。これには流石にびっくりしました。日本でなら犬、猫でも場所がない、世話が大変だなどと悩むのに。いくつか、面白かった話の内容を書き残しておきましょう。
@馬一頭500j〜(モカは2000j)安い!
A毎年2匹づつ馬が生まれる。子馬は売る。
B世話は毎日のことなので結構大変だが維持費はほぼゼロ。牧草にはPerennial
Ray Grassが最高にいい。
などなど
すなわち、1エーカーの土地さえもっていれば20jくらいでPerennial
Ray Grassの種20キロくらい買ってきて撒いておけば、馬は飼えるという訳です。土地代除けば10万円かかりません。この程度なら誰でも買えますね。ですからアメリカの普通の人は馬を飼うのに何も問題を感じないわけですヨ。狭い日本ではありえない話ですネ。 |
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んでもって、モカにのって遊びました。30分ほど。ご主人さんが引っ張って一緒に歩いてくださったのです。もともと、競馬(賭ける事には全く興味はない)で馬の走る姿を見るのですら好きだった凡人はすっかり虜になってしまいました。Iowaに長くいれるのであればFarm
Stayしようかなぁ...帰る頃にはそう思うようになっていました。笑。 いやいや、だって、本当にモカ、可愛かったんですヨ。 |
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そしてようやくあと1.5キロで目標地点という看板。いや、この場所に着いたときはたまらなかった。もう着くだろう、もう着くだろう、と思って歩いてきたのですがなかなか到着しない。ま、10キロ、高度1500m登ってきたのですから、そりゃ疲れるに決まっていますが、それでもここに到着した時には本当に目がクラクラするくらいに疲れていました。もう少し、見晴らしもよければ気分も変化がありますが森の中からどう歩いても抜け出ることが出来ないのです。 |
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更に、鹿をトレイル沿いに見ながら先に進みます。 |
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流石にきつかったのと、日が沈みそうだったので目的の場所は明日行くことにしました。途中、この場所をBasecampにして、あとはチョイト山登るだけですから。明日の楽しみということで。 |
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腹ペコで食事を急いで作りました。(結局、真っ暗になってからシチューが完成したので、真っ暗闇で蝋燭の火だけ。その中で食事することになりました。熊のいる場所なのでかなり怖かった)
【教訓】食事は明るいうちに作って済ませないと夜は熊の出現が怖い |
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基本的には食糧はキャンプサイトから少し離れたとこの木にぶら下げておく。これBackpackの基本です。熊対策。 |
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目もくらむくらいがんばって歩きとおしましたので、シャツもズボンも汗でビショビショです。近くの小川で洗ってお洗濯♪
これって翌朝パリパリに乾いているととてもうれしいのですヨ。 |
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そうして、この日は静かにキャンドル・ランタンの火を眺めているうちに、アパラチアの闇に寝静まってしまいました。 |
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そして翌朝、Basecampからちょっと歩いて山頂へ。山頂とはいえ、アパラチアはとてもなだらかな山ですので丘といった感じなのですが。ま、こんな感じです。眼下にはアパラチアの山々が低く何処までも続いてました。 |
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Great Smoky Mountains
確かにそうでした。いつも霧がかっている場所なのです。なんだか墨絵の世界で日本的なものを感じました。 |
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幽玄の世界
そんな感じといえるでしょう。 |
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『よっしゃー!』
これでBackpackingの最終実力テストは自己採点で合格。この春以降、全ての週末、本当にBackpackの凡人の道を邁進しました。一生残る財産、技術を既に手にしたことを確信しています。再来週はいよいよアラスカ出発です。
やったるぞー |