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4月です。平地Iowaにはもう春の気配が濃く、干草も大量に取れる時期。しばしば、この時期、トレーラーが超巨大な干草の塊を運んでいきます。高さは軽く5m越えた干草の塊の横をすり抜けて、 |
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西に1300キロ。到着したのはColorado Springsの町。ココは観光都市です。Garden
of Godや、空軍学校、オリンピック強化合宿所、、セブン・フォールズなどの見所が点在します。町の西に行くとこじんまりした小奇麗な雰囲気になっていきます。Manitouとか言われる一帯です。その先に、このColorado
Springsでも一番の名所 |
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Pikes Peakの山があります。Colorado SpringsはPikes
PeakのGate Cityなのです。Pikes Peakは高さ4300mの山、この時期、雪をかぶっているこの山は一際美しい存在でした。今年の夏はロッキー山脈最高峰のLongs
Peakを登ろうと考えています。重要なことは”高所順応” これにつきます。自分が高所でどんなふうになるのか?それを知る為にこの山で確認兼練習。
Pikes Peak山頂に至る方法はいくつかあります。
・自力でトレイルを登る
・自転車で登る
・自動車で登る
そしてもうひとつが |
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・電車で登る。
ものぐさ凡人。この日は高所での高山病がどんなものか?自分が一体その高さでどうなるのか?それを知る為だけの目的でこの電車を使います。看板、Cog
Railroadという看板があってそれを追って細い路地に入って行くと |
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Pikes Peakの頂上まで行く鉄道があります。なんとも無茶してるのでしょうが、4月〜12月の間営業しています。4月-6月の間、10-12月の間は頂上付近は雪の世界になるそうな。今は4月、頂上は完璧に雪の世界やろうっちゅうことでそれがかえって非日常であり面白い筈、と |
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駅に向かいました。 |
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小さな小さな駅です。 |
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完全予約制。席には余裕あることが多いですから本当は予約なんて不要かもしれませんが一応この時、凡人は前日予約入れときました。予約とはいえ、名前言うだけでクレジットカードの番号とかは知らせませんからブッチしてもOKです。ブッチすれば勝手に無視されるだけのことです。チケット売り場はまるで牢屋のような雰囲気。建物古いんですね。
一階下には土産物屋さん |
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ちなみにチケットはこんな感じで |
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左端の分が山頂行き分、右端の分が麓帰り分のチケットになっていて、車内で車掌さんがそれぞれを集めに来るので、渡すことになっています。
ちなみにチケット見ると解りますが
Row 01
つまり一列目でした。ラッキーです。予約したのは非常に遅かったのですがソロ(1人)のためいい席が転がり込んできたわけです。ウッシッシ。 |
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駅の周りは山が取り囲んでいて急斜面なしています。そんな斜面の一角に目を凝らすと、物凄い階段があって望遠鏡で見える白いゴマのようなものは人でした。。。この階段は凄い、たぶん傾斜角度は70度くらいはあります。高所恐怖症でなければココ登るのもとんでもない記憶とともにいい(?)思い出となることでしょう。 |
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歴史的にColorado Springsはアメリカでの古くからの観光地でした。雪を抱くPikes
Peakはずっと前から人を魅了しつづけ、沢山の人々が色んな方法で登ってきたわけです。
馬(写真ひだり)や古い鉄道(写真右) |
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駅構内で待つこと30分。電車が来ました。乗客ゾロゾロ |
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皆ご機嫌モードでした。ま、電車というコンセプト自体、年配の方に割とうけるもののようで年寄り多かったです。 |
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自分の席は先に紹介したように一番前、運転手さんの真横でした。 |
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この人ベテランなんでしょうが、車内案内が実に面白い。凡人のアメリカン・ジョークで笑えるようになったばい。いいのか悪いのか... |
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ゴトン、ゴトン
最初は森の中をゆっくり出発 |
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徐々に大きな岩がゴツゴツ目につき始め雰囲気は峡谷内の鉄道。 |
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なかなかの景色にご機嫌モード |
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先へと進みます。峡谷のようなというのは |
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この場所には真横を勢いよく流れる小川があって実に涼しい音を立てているからです。鉄道の窓を全開にして川の音を聞きながら移ろいゆく景色をボンヤリ眺 |
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小川が勢いよく流れているのは、2000m超のこの場所に積もった雪が溶けて集まった |
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雪解け水で水量豊かだからです。 |
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森と岩、川 |
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そこに春を感じて出てきたリスや |
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マーモットのような可愛らしい動物達がこの場所の自然を端的にあらわしています。 |
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ちなみに、場所場所では鉄道の横に一筋の道路があります。これは山頂へ向かう自動車の為のものなのです。4300mまで車でいけるっちゅうのもスゲーばい。 |
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ま、最初20分のこの辺りは風光明媚、そんな感じでした。 |
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ちなみに途中、電車は止まりはしませんが駅がいくつかあります。夏のピークシーズンは電車の便数が増えて離合する場所として使われるのです。 |
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峡谷といった感じの世界をとおっていたかと思うと、パッと目の前が開けたような感じになって |
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遠くまで見晴らしが利くようになりました。100キロほど先のデンバーの町まで見えました。 |
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峡谷と言うより山の世界突入といった感じになってきます。辺りに積もった雪が増え始め |
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雪をかぶった峰がおもむろに姿をあらわし始めました。 |
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”んー、いい景色じゃわい。” |
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森の中に見る雪は先に進むにつれて益々その厚みが増していきます。 |
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やがて、電車、自分を取り囲んでいた針葉樹森が先で途切れているようです。 |
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全く何にもなくなりました。森林限界点を越えたんですね。夏はこの辺りは単に岩だけか、あるいはツンドラだけの場所なのでしょうが今は完璧に銀世界♪ |
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そして、見下ろす麓の方には静かに果てしなく針葉樹が整然と広がってます。 |
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こういった感じの景色はロッキー山脈らしい風景といえます。 |
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それにしても、この電車 |
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よくもこんな場所走れるもんです。逆に言えば電車で来なければまかり間違っても、登山素人凡人にはこんな山登れん、ちゅうことです。 |
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当たり前ですがこの辺り劇寒でした。 |
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この非日常のこの景色も、いとおかし |
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日本に帰ったらこんな世界には |
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行きたくても行けないでしょうからいい経験です。 |
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非日常のこの景色に小さな子もおおはしゃぎしてました。 |
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さらに雪とゴツゴツした岩肌の続く山を先に進んでいくと |
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広大な雪面のあっちこっちにモコモコと動く茶色い影 |
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マーモットでした。。。
愛らしく、動きがトロク、でもこの一面の銀世界にポツンといきる彼らの姿、強烈な印象です。
”一体君達何食べて行きてるの?”
マジで不思議です。マーモットは何処でも最も寒い場所を選ぶかのようにして生きてるように感じます。 |
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そういう生き方こそが優しい彼らの生き残る術だったんでしょう。
この世界を選んで生きていくことこそ... |
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天に至るかのような鉄道は |
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もう4000m超の場所走ってます。遠く望むロッキーの山々もまた雪帽子をその峰々に抱き大変な美しさでした。今まで見たことのない世界です。 |
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そうやって進むうちにようやく、このPikes Peakの頂上が目に入り始めました。グルリとこの周囲を回りこむと |
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なにやら建物があって |
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線路は途切れてます。 |
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終点、きっとここが山頂なんでしょう。 |
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頂上で皆降りて山頂で40分の時間を楽しみます。この電車、何本か便があるのですが行きと同じ奴に乗って帰らなければならないことになってるので山頂での時間が限られてるのです。 |
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景色は爽快でしたが、気分は最悪でした。電車に座っていたので解りませんでしたが、立ってるだけでもキツイのです。目がグルグル回って感じられ、強烈な頭痛にみまわれました。
『こりゃ、堪らん。』
マジでそんな感じでした。4000m以上の場所に足を踏み入れたのは人生で初めてでしたが、こんなにとんでもない世界とは思いませんでした。凡人は高所に非常に弱い体質であることを実感しました。
”こりゃ、Longs Peak挑戦する時は、よほど考えて準備してからでないと登れんばい。冗談じゃない。”
そう思いました。 |
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ちなみに4300mのこの場所、酸素濃度は平地の60%くらいなのです。場所も場所、豪雪のこの場所に良くぞこんな線路を作り、建物まで立てたもんです。アメリカ人ちゃ凄い... |
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ちょっと、電車はなれてみます。 |
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まずは、売店で一休み♪何にもしてないのですが、もう凡人気分は駄目ダメです。 |
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おー、山頂証明があったばい。売店入り口に。 |
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中には頂上のこの場所だけの土産物屋さんがあります。
”酸素足りてるか?”
とか
”アンタは今ココ(山頂)にいるよー”
といった感じの衣類が沢山売ってました。 |
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売店もあってサンドイッチとかハンバーガーとか売ってます。ちなみにココではドーナッツが有名らしいですが、凡人フラフラでそんなもん食べてる場合じゃありませんでした。 |
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一応、休んで少し体を慣らし、外に出てみました。展望台の作られた一角があります。とりあえず、行っとくか。 |
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大陸分水嶺の看板とこの場所の歴史を紹介したモニュメント |
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それにしても風強くて、洒落にならんくらい寒かったです。麓の辺りでは15度くらいはあったのですが、ここは軽く氷点下も氷点下。空気中の水分も風に流されるようにして鉄柱他に凍りついてます。この展望台、風が強いのには参りました。 |
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見晴らせば、眼下に小さくチョコンとColorado
Springsの町が見えます。 |
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別の方向には無限に広がる銀世界 |
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そういえば、電車で来ながら途中に見かけた、あの自動車道路は一体どんな世界なんでしょうか?ガチガチに凍っているに違いないです。危ないことこの上ない道路でしょう。 |
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それが、この目の前に上ってきてました。こんなところ車こんじゃろ?と思ってると |
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そんなことありません。結構、次々と車が登ってきました。ちなみにPikes
Peakをこのように車で登る場合、50%くらいの確立でパンクするらしいですから、タイヤの予備が必須で、なければ車で登ることは許可されません。普通の人は、それ聞いただけでしり込みして車では、特にこの寒い銀世界の中、頂上まではこないでしょう。命がけの運転になること間違いありません。 |
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景色がいいので見とれるし、
高山病で目はグルグル回るし、
頭カチ割れそうに痛いし、
道路はガチガチに凍ってるし、
でも、人気のアトラクションなのです。山頂までのドライブは。
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外にも山頂証明の看板ありました。やっぱし、ここ4300mなんですね。それにしても、この山頂は実に平坦で広い場所でした。多分、500m四方くらいの広さは最低でもあったんじゃないかと思います。ですから、こういった看板で山頂であることを示さないと
”やったー、頂上だー”
といった感じは全くもてません。 |
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ちょいと雪が高く積もった一角を登ってみると、その向こうには |
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ゴツゴツした岩場、あるいは真っ白の雪の平面が広がってます。 |
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ちょっとだけ、雪の深みに入っていってみました。 |
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おお、深いその雪の向こうには他の山々が低く広がり |
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対面には荒々しい山肌が雪に見え隠れしています。そしてその向こうには雪をかぶったロッキーの山が低く垂れ込めた雲の下に延々と連なっています。
”綺麗だな...” |
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右見ても |
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足元からズドーンと1000mくらいの落差でもって続く急斜面 |
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左見ても |
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同じく足元からズドーンと1000mくらいの落差でもって続く急斜面
あまりの凄まじい急斜面に足はすくみ、キン○マ縮み上がりました。加えて4300mの高所から来る眩暈
”ぎえぇぇーー 怖えー” |
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そんな時、電車の汽笛がなりました。帰りの集合時間です。
いやー、もぅ十分堪能したよ。頭いてーな。 |

サイナラ Pikes Peak |