Backpackの凡人


ロッキー山脈、そこが自分のBackpackへの道を進むため最初に選んだ場所でした。


第一回目のバックパックの練習にでかけることにしました。5/14/2004のことです。Iowaから片道だけでも1000キロ以上ある場所を目的地に設定しました。それでも金曜夕方に出発し、月曜の朝には帰ってくる計画です。まさに体力勝負。今回はまだバックパックは購入していません。これから選ぼうという段階なのです。
とりあえず、今回以下の目標を立てました。
@寒い場所でアラスカの予行
Aコンロで初めての野外料理演習
B少々の観光

写真は土曜早朝、運転中の風景です。日の出前。
アメリカは何処でもそうですが広大です。途中、貨物列車が横を走っています。アメリカの列車はとてもSlowで長いのが特徴です。長さは普通3キロほどあります。大量の貨物を一度に運ぶわけです。
目的の場所に近づききました。凄い景色の道路でした。これはUS-34(この道路は絶景でオススメ)で東側からアクセスしているところです。南側のDenver、BoulderからUS-36(コッチから来た場合には広大なRockey山麓が楽しめます)でAccessする方法もあります。写真の左手には川が流れています。その川が織り成す光景です。これだけの景色ですが公園外。
あと一歩で目的地に到着します。昨日出発してから15時間がたっています。途中、仮眠を取ったので少し時間がかかりました。

この道路の左右は湖です。この場所はEstes parkという町で非常に綺麗な場所で、いわゆるリゾート地です。今回の自分(バックパック貧乏旅行)にはおよそ無縁な場所ですが、いやはや綺麗な洗練された町でした。
さらにEstes Parkをはいってくと、いよいよ目的の場所が目の前に広大に広がってきます。素晴らしい景色です。更に進みます。
到着しました。公園入り口です。そうです。ロッキー・マウンテン国立公園です。ここが我が記念すべきバックパックの最初の練習の場所です。
というか、今回はまだバックパック背負っていないのでオートキャンプの形でキャンプの練習なのです。
途中、さまざまな動物に出会いました。これはエルクのオスです。角がかっこいい。
角がかっこいいというとビッグホーンシープです。完全な角ではありませんでしたが、ウワーーー、野生の奴見れるなんて...と少々感激しました。
公園に入るといきなりあられが降り始めました。参ったな、この状態でキャンプできるだろうか?少々、不安になる。とりあえず、公園内を少しドライブしてみました。
急に雪、アラレが降ってきた事もあってお客さんも少なくなってしまいました。道路はすいています。いい景色でした。広々している、そんな感じです。山がひろーく自分を取り囲んでいるという表現が適切でしょう。この感じの道路をどんどん進めるところまで進んでいきます。実は5月のこの時期には一番高度の高い場所はまだまだ雪に埋もれていて道路は閉鎖されているのです。それにしても5月でIowaでは毎日摂氏20度近い温度だったので、予想ではロッキーも春だろうと思っていたのに完璧にまだまだ冬。本当にキャンプできるのでしょうかねぇ?
道路の途中には見晴らしのいい場所が沢山あります。いやー、凄いとこでしたよ。
これは少し山々の下の方です。少し暖かいので雪がありません。この傍が目的のキャンプ場です。山の稜線が美しーでしょ?
そして、これはキャンプ場入り口あたりからの景色です。
贅沢なもんです。この景色を目の前にしてキャンプ一泊12ドルですヨ。
車で山の上のほうに登っていきました。おどろいたことに自転車で上っていってる人がいました。2人とも女性です。アメリカの女性は凄い。ま、ある意味とても贅沢なサイクリングです。
ここまでで先にはいけなくなりました。道が封鎖されているのです。そこらへんで辺りを見回してみました。常緑の針葉樹林が辺りを優しく埋め尽くしています。静かな感じです。写真正面の雪山途中まで木が生えていますがそれがなくなっているのが分かりますね?そこから上に雪が積もっているでしょ?そうです、雪の部分は万年雪地帯で木は生えることが出来ないのです。いわゆる森林限界点です。実にこの場所の高度は3000m超えています。ここまで車でこれるなんて凄い!

『あー、森林限界点と同じ高さなんだぁ...』

そう実感しました。
自分の足元を見てみるとこんな感じです。自分の20m程下が森林限界点でした。

『うわー、スゲーとこに来たなぁ。俺、森林限界点よりも上にいるのか... さすがロッキーだ。』
とまあ、とりあえず山を車で下って目的のキャンプをすることにしました。左手にみえる白と青のテントが自分の奴です。組み立てるのにおよそ5分。簡単なもんです。実際にはこのキャンプではこのテントの10mほどのところに自分の車を停めています。いわゆる、バックパックではないですな。(実際に途中、車で買い物に出てしまった。。。バックパッカーとしては恥じるべき行為だ...)ま、今回は寒い場所でのキャンプと野外でのコンロでの料理が目的なのでそれでよしとしよう。
数日前に家で練習していたご飯とステーキ、スープを作りました。
ま、不味い。ご飯が硬い、炊きムラがある。日本人にとってご飯は肝心要でこれが駄目だと本当にいまいちな感じになってしまう。

問題点
@寒い場所での炊飯は非常に難しい。

さらに水がないではありませんか??一応、水場は準備されていますが飲めないので、フィルター使うか、煮沸するかして使用しなさい、となっています。今回は5分間煮沸しました。
しかーし、実際には帰る時辺りから下痢に見舞われる羽目になりました。明らかに水のせいです。

問題点
A信頼なる水の確保は最重要

実際には後で聞いたところアメリカの水は何処であっても10分間煮沸する必要があることが分かりました。芽胞を煮沸消毒するには10分は必要なのだそうです。
夕食の匂いにつられて鹿が遊びに来ました。人にかなりなれているようです。普通の鹿は10mほどの至近処理に近づくことは不可能です。とはいえ、まー平和なもんです。

とまぁー、こんな感じで無事一日が終了しました。夜は運転に疲れてぐっすり寝込んでしまった。
と思いきや、朝の4時半に目が覚めました。寒いのです。特に足が冷え切ってしまってます。寝袋は4度まではOKなのですがそれ以下では役には立たず駄目になります。3シーズン用なのです。いやー、寒かった。車(写真は朝7時頃の車のガラスがこおりついた様子)に暖房つけてそこで寝ようかとも思いましたが、今回は寒い場所でのキャンプが目的でしたのでこれをいい機会にこれまた練習です。結局、沢山着込んで足に飛行機で使う薄い毛布をかけていると徐々に温まり、再度寝込んでしまいました。

問題点
B寒い中では足を暖めるべし。
翌朝、再度ご飯炊いて練習です。コンロは問題なく使えます。でも再度、ゴッチン飯ができました。ちっとも食事には満足できませんでした。やはり、昨日と同じだ。暖かい処での炊飯と同じ要領では寒い場所では全くご飯が炊けない。

後で分かりましたが寒い場合には最初ゆっくり全体を暖めるように気をつけないと必ず炊きムラができ上のほうがゴッチン飯になるのです。(これは以降の練習で問題解決できました。)
朝食も食べ、もう今日の昼には帰らないといけません。再度、10数時間の運転が待っているからです。素晴らしい景色を目にしながら思います。

『あー、帰らんといけないのか。残念。ゆっくりしたいなぁ。』

でも仕方ありません。明日は月曜、再度研究です。
とりあえず、折角なんで時間のある午前中に少しだけトレイルを歩いてみることにしました。

ベアレイク中心に広がるトレイルが沢山あります。今回はニンフレイク、ドリームレイク等の方面を少しだけ歩くことにしました。往復で5キロ少々です。もっと色々歩きたい気もしますが、この後の長距離運転を考えればこれが限界です。
それぞれレイク(湖)はまだまだ凍っていました。気温は日中15度くらいまで上がっていましたので、この場所でも春はもうすぐなのでしょう。氷は写真のように少しだけ溶けていました。
雄大ですね。本当に美しい山々の稜線です。
この激しい山の姿はまさしく氷河の力によるものなのでしょう。ロッキーの山の姿がそうして出来てきたのこと明らかです。

実に美しい景色です。
途中、何人かの人達はスノーシューといわれる奴を楽しんでいました。スノーシューとは日本で言う『かんじき』で雪の上を歩くための道具です。

結構沢山の人たちがこれを持ってきていて雪の上を歩き回って楽しんでいました。ある人はスキーもしょって山登って行ってました。クロカンか、ロッキーのダウンヒルを楽しむのでしょう。いやはや、アメリカ人って凄い。日本にない雪山の楽しみ方を彼らは知ってます。
ま、いずれにしても今回はきてよかった。そう思いました。

アラスカ行きまであと3ヶ月。少しづつ練習を積み重ねて必要な技術をすべて経験し、問題点を整理しながらバックパックの凡人は腕を磨きます。


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