ドライブの凡人



( ̄|¨ ̄ ) ウプッ いかん、鼻血が...
人の心をそのくらい興奮させるだけの
素晴らしい景色がココにはあります。

2004年秋に実行したロッキー山脈縦走ワイオミング州の北端、イエローストーンから更に北上して
モンタナ州に入っていきます。US-89を中心として運転していくことになりますが
モンタナに入ってすぐは山がち(Beverhead Mounteins、Blacktail Mounteins等のロッキー山脈)な場所で、写真には全く上手く表現できていませんが、すごく雄大な感じのする場所で運転し甲斐がある場所です。アメリカのドライブを語る時にモンタナは一番外せない場所だと思います。
山を通り過ぎると大平原が無限に続きました。Iowaのプレーリーとかの場合、少しは起伏があるものなのですが、ここは違います。超ど平坦です。地の果てまでまっすぐな地平線というのをこのUS-89では延々と目にできます。アメリカの運転でも1,2を争うくらいにド平坦で胸のすく思いがするでしょう。ここは数ある中でも平坦すぎて凡人の心に残っている場所です。
普通、凡人はアメリカの天気をWeather channelでチェックして雨、雲の場所は特別の理由がない限り避ける方針なのですが、この時は違いました。目的は唯一、モンタナの北の果てGlacier国立公園に行くことなのですが、時期が時期で恐らくここ1週間以内にGlacier国立公園の中心部分は道路閉鎖されることになるだろう(毎年冬は雪で公園の大半がclosedになるのです)、と予想されたからです。天気は最悪でしたが、1日だけは天気がいいかもしれない、と感じ、決死の思いで24時間爆走して突き進みました。
たとえ、夜中になろうと運転は休みませんでした。一晩休めば、公園は閉鎖されてしまう、言い替えれば中心の道路、天下のGoing to the Sun Roadは途中で閉鎖されてしまう可能性が高そうだったからです。
やがて朝、どうやらこの日は予想通り一日だけ天気のいい日です。Glacier 国立公園まであと、残り数時間の運転です。
モンタナのGreat Falls以降のUS-89はとても放牧の盛んな場所でした。あっちにもこっちにも牛、牛、牛。それを本物のカウボーイが道路づたいに追っている...そんな本物のカウボーイの景色はテキサスとかですら見かけませんでしたが、ここモンタナではあちこちでそういった景色が見られました。この、本物のカウボーイの牛を追う姿はジーンと感動させられるものがありますので、これ見るだけでもモンタナに来る価値はあると思います。
モンタナはそういった場所で
放牧されたが広大な平原に散らばり、とその牛のいる放牧地の向こうに険しくそびえるロッキー山脈が南北に延々と続く景色が続きます。
この雰囲気の景色はアメリカ広しといえども、モンタナでしか出会いえないものでした。特にモンタナが他の場所と際立って違うのが、山の美しさ、険しさです。ロッキー山脈は北に行けば行くほどその険しさが増し、美しさがだんだんと増していくことで知られています。モンタナはアメリカ国内にあってはロッキー山脈の北の果て、一番美しいとされている場所です。凡人も、縦走を終えた今思いますが、ロッキー山中では間違いなく、モンタナで一番美しくなります。これは確かです。
まだ、凡人の見ぬ地ですが、更にロッキー山脈を北に行くとカナディアン・ロッキーに至ります。世界の絶景とされてきた場所です。ロッキー山脈はカナディアン・ロッキーで、特にふたつの町、バンフとジャスパーの間のIce Field Parkwayでその美しさは頂点に達するといわれてます。凡人、いつか必ずそこに行きます。今回は、その手前のアメリカ最北端ロッキー山中のGlacier国立公園を一日でいいので楽しみたい、、そう思って徹夜で運転してきました。
Weather Channelの予想から考えて天気が晴れるチャンスは恐らくこの一日だけ。天気はここまで凡人を味方してくれました。いい天気です。しかし、Glacier国立公園は山、天気は変わりやすいでしょう。油断なりません。
意地で運転、遂に到着間近です。最後のひと踏ん張り。
運転するその路上、凡人を迎えたのは道路上に見える一つの黒いゴマのような物体
その正体は路上を歩く馬でした。何時見ても思いますが馬、デカイです。この馬、しかも車を怖がりません。なんだか、Glacierまでよーこそー、とでもいう感じのように感じました。この場所らしいな...と痛感させられつつ運転続けました。でも、こんなん道に放しといたらいかんじゃろう。
道路はもうすぐ目的地に到着のようです。美しい山々がだんだん迫ってきました。
この際、公園の東側からアクセスしたのですが、東側は西側よりかなり気温が低く寒かったです。風も強烈でした。あとちょっと早ければ、この場所の美しい秋を目にできたのでしょうが、もうすっかりかれてました。残念。
枯れたアスペンの木々の向こうには針葉樹が整然と静かに広がり深い緑の絨毯をなしています。そしてその向こうに今まで見たどの山よりも美しい山の稜線が目に入ってきます。
Glacier国立公園到着です。Glacier国立公園のGlacierとは”氷河”という意味です。アラスカ等と比べてしまうとこの公園そのものには殆ど氷河はないといっていい状態なのですが、ここにはアラスカ等よりもはるかに美しい氷河がつくった造形があるのです。この公園はアメリカにおいてBackpackerの最後の聖地のひとつです。Backpacking関連のアメリカのWEBサイトを検索すればすぐに解りますが、この公園は明らかにアメリカのBackpackerに一番人気があります。アラスカ以上に。
ここではもちろん凡人、Backpackingも少々やりましたが、”ドライブの凡人”のコーナーの内容としてこの公園のドライブついて紹介したいと思います。ズバリ、中心は”Going to the Sun Road(太陽に至る道)”です。たいそうな名前ですが、ここのドライブはこれに限ります。素晴らしいです。凡人が今まで見た道路としては明らかにNo.1のドライブコースだと断言できます。
以下、このドライブコースGoing to the Sun Roadは一般的に呼ばれているようにGTTSと略して記述しましょうか。
GTTS東側は風が強く、とにかく寒かったです。
寒く澄み切った空に浮かぶ山は凛としてました。
晴れてても、山のこの場所では一瞬にして天気が激変し、雨、雪がいつ降り出すか予想のつかない状態でした。
東側、そんな山々がだんだん凡人の目の前に迫ってきます。これは運転してその場にいないと実感することはできませんし、写真ではどうにも表現できませんが、ここの山の迫る感じはとにかく凄いです。

”・・・・・・・・・・・・”

絶句します。鳥肌立ちます。その山々にはさまれるようにして
まぶしく輝く美しい湖が最初に目に入ります。GTTSの東の中心である
St. Mary Lakeです。(ここではunusualな方向からの写真だけ紹介しときます。Glacier国立公園の紹介の際に本物の姿を紹介したいからです。)この湖に一個だけWild Goose Islandという小さな小さな島があります。かなりCuteな島ですね。とても目立つ奴です。
Glacier国立公園の名のとおり
巨大な山のもつその急峻さは、この場所の氷河時代がそう遠くない過去であることを感じさせてくれました。山がかっちょえーぞ、ホントに。ココの奴らは。
寒いので凡人以外、殆ど誰もこの場所を訪れる人はいませんでした。時期が時期ならこのGTTSは車で大渋滞してしまい、動きがとれなくなってしまうこともある、と言われてますので凡人のこの計画は時期はずれな分、その意味ではこの時期選んで正解でした。自分の好きなように見て回れるからです。ちなみにこの車停めたこの場所の向こうにあるテーブルでどん兵衛いっちょ、いっときました。寒くて鼻水ジュルジュルいわせながらどん兵衛喰らいながら、
『あー、やっぱし俺は日本人じゃい。』
そう痛感しました。笑。この一杯のかけそば的情緒はアメリカ人には決して解るまい。っちゅうか、ワザワザそんなもんわかる必要なんてないですけどね。
GTTSの爽快な運転は
何処までも続きます。
とても寒いのですが天気は幸いに凡人の味方をしてくれ、
文句のつけようのない
素晴らしい景色を
ここにも、そこにも、あそこにも
あること、あること。美しい景色の連続です。
運転が先に進まず困りました。
山登りもせずに
道路を運転するだけで
これだけの景色を眼中に納められるというのは
全くもって
贅沢な限りです。
雪山を楽しみたければGTTSはその目的にピッタリと当てはまる場所といえそうです。
山水画を見てるみたいですよ。
美しいこの場所を見に、色んな場所から人々が集まるようです。
胸のすくような思いとともにこの道を運転すれば
頭、吹っ飛んでしまいます。
いうならば、
心が景色に支配されてる、といった感じになるでしょう。ここでは凡人そういった感覚に初めて陥りました。
日本的にそういった感覚を静かに表現したもののひとつが

トンネルを抜けると”
”そこは雪国だった。”

ということになるでしょうか。
完全な雪国ではありませんが、ココの景色は出来過ぎです。美しすぎます。想像できないくらいに美しい。
太陽に至る道

GTTS

Going to the Sun Road




本当にそんな感じです。自分は天国に
一足先に来てしまったのか?とそのGTTS途上で人はそう感じるかもしれません。私、凡人はそういう錯覚に陥りました。
頂上あたりに素晴らしいトレイルがありますが、これは別んとこで紹介します。
凡人に味方していた天気は
一瞬のうちにその様相を一変させ
辺り一面をが覆い始めました。
山は嘗めていると本当に怖い。道路が見えなくなるくらいなら、まだいいですが、突風、雪、霰、落雷。これらが一瞬にやってきますから
やられないうちにGTTSを急いで進みます。やっぱし、山の頂上付近の天気というのは予想不能です。
GTTSで山々の頂上をこえると天気は少し穏やかになりました。気温もGTTS東側と比べると、この西側はかなり暖かい場所です。東側でことごとく散っていた黄色いアスペンの木々がこっちではまだ少し残っています。わずかの距離の違いなのに山の向こうとコッチでこれだけの違いあるのには驚かされます。もっとも、この違いが山の頂上での天気の怖さの根源になってるのでしょうけど。
GTTSの美しいドライブは続きます。
こんなにも険しい場所につくられたGTTS。
これは一生に一回は運転しなければならないと言いたくなっる場所です。
写真では決して伝わらない感動の世界がそこにはあるからです。
GTTS途中、車を止めて道路際の崖っぷちにスクッと立ち
遠くの景色を一望する時
この景色を独り占めしている贅沢が
深い喜びに変わるでしょう。
苦労して山登りしたとしても、これだけの景色に出会える機会なんて
殆どないでしょう。
山に登れば、この写真に見るような頂上の雪を吹き飛ばす突風にやられてしまい、景色どころではないはず。間違いない。
GTTSでは風こそは強いですが、そんな心配はない訳で
有難い限りです。あんまりいいので、凡人、思わず2往復しました。笑。
東側途中、道路際の岩が泣いてるようでした。100m程にわたって、横の絶壁から水が滴り落ちているのです。滝といっていいのかな?でもかなり長いやつで滝とはいいがたいような... しかし、これだけでもZionとかのCreeping Rockよりもかなり見応えあります。
絶壁づたいのこの道路はグニャグニャとうねりながら
だんだんと山を降りていきます。
山下りると、太陽はにっこり笑ってくれました。いや、やっぱし景色見るのに天気は重要です。
この道路とても手入れが行き届いている道路ですが
絶え間ない努力によってこの道を常に改修してきた賜物なのでしょう。工事中の区間が2区間もありました。
ブロロロロ
グィーーーン
あっちに山
そっちに山
コッチにも山
一帯この場所にはいくつの峰が
あるんでしょうか?限りなくあるって感じしますが。
下りきってくると川があってGTTSとランデブーしてます。
渓流とはまさにこのことで
この場所だけでも大変な美しさ
白波立てて山を駆け下りる川の姿もですが
静かに流れるこの川の美しいことと言ったらありませんでした。
深いエメラルドブルー
忘れられません。この場所って全てが美しい。見たこともない世界の連続。
やがてその川は大きな湖に注ぎ込んでいます。西の中心、Lake McDonaldです。
この湖もやっぱし去りゆく氷河の後姿であって
当時の姿をしのばせるものがありました。美しい人は老いてもなお美しい...そんな感じでしょうか。
こっち西側はかなり暖かいです。風も殆どないです。ですから、東側に見かけなかったAspen Treeの秋色
ここでは燃え盛っていました。
GTTS、西から東まで千差万別の自然のおりなす演出に、凡人、ノックダウン。鼻血でそうでした。


戻る