Backpackの凡人



Crested Butte Rocky山中Elk mountainsでAspenと並ぶ雪の聖地です。

2004年、秋から冬、数ヶ月に渡って週末毎にMy Carを大移動させました。内容的にはSan Franciscoのいとこに会いに行こう、ということを基本にIowaからの行き来、ドライブ途中で寄り道していくパターンです。2003年に同じような冬週末連続ドライブ旅行でフロリダを隅々まで制覇しました。それが、今年はターゲットが西海岸になったという違いです。西海岸までの距離はかなりありますから、途中何度もIowaに飛行機で帰ってきて週日は研究室で実験。週末金曜夜から飛行機で飛んでMy carをpick upし西海岸を目指すというものでした。この時、America Westが航空券のWinter Saleをやってましたのでそれを利用、全てのフライトを200j以下に抑え出費の抑制を実現させました。おかげで散々飛行機、車の週末旅行をしたにもかかわらず、ガス代まであわせてもtotalの出費は2000jかからない大変経済的な旅を実現させることができたのです。大移動は3万キロ近くに及びました。Iowa→Salt Lake City→Glacier NP→Grand Canyon→San Francisco→Phoenix→Albuquerque→Denverです。今、Rocky mountainsにいます。写真はI-70上でロッキー山脈側からデンバーの側を眺めた光景です。デンバーの町、その向こうには広大なプレイリーが地平線の彼方まで広がっています。ロッキー側で山の中を散々運転した後、突然に広大な平原が果てしなく目の前に広がるとジーンと感動します。地球を見ている、と実感するのです。
DenverからIowaへ直接帰ればいいものを、ちょっと寄り道。Denverまで来ていてロッキー山脈に全く寄らずに帰るのもなんですからね。時期は丁度、クリスマス。2泊3日の時間が取れますから時間的にもかなり余裕があったのです。
ロッキー山脈をデンバーから西に向かって3時間でGlenwood Springsの町に到着します。ここはロッキー山中にあっては比較的大きな街です。東にVeil、南にAspen、西にMoab等々の名所を従え、この場所自体にでっかい温泉がありますのでそれで栄えている町です。
Glenwood Springsの町はRockyの山々に囲まれていて積雪量が特に多い場所です。南のElk mountainsと言われる山々はスキーの北米の名所、雪がいつも多い場所な訳です。
12月と言うのにこの場所でも思ったより積雪量はたいしたことありませんでしたが、雪を被った山が進めど進めど広がる世界は壮観です。Glenwood Springsの先はそういった世界になります。
ブロロロロ







ひたすら運転
山深くドライブになりますが、アメリカの道路整備状況は素晴らしいです。2500m越える場所でもこのとおりのハイウェイ。日本道路公団も頑張って欲しいものです。
やがて夜、今回Iowaから平素の週末だけでは実現できない場所(距離が遠すぎて週末1泊2日で行き返りできない場所)に行こうと考えてました。Elk mountainsを奥深く入っていって南側に回りこむのです。
Elk mountainsに入ってから、やたらと時間がかかりました。道は結構いい道で運転はしやすいのですが、山の中で少々カーブが多く暗かったのです。ま、それでも無事計画通り到着。ここはElk mountainsの南のGate CityであるGunnisonの町です。
丁度クリスマスなので町は少しだけライトアップされてました。こんなに山奥なのに...
激烈に寒いようでガソリンスタンドの窓ガラスの洗浄液もシャーベット状になってます。多分、氷点下10度以下なのでしょうが、凡人は防寒服着てるので、これを目にするまでは寒さにあまり気がつきませんでした。
そして、朝
Gunnisonの町から今度は北上し目的地に向かいます。
Gunnisonの北側はいわゆるElk mountainsとよばれる山々ですが、Gunnison National Forestにも指定されています。その中心はCrested Butteです。アメリカでSnow Fieldとしてはマイナーですが、AspenやVailよりもアクセスが難しいことが原因です。スキー場としての評価はEpinions等の評価サイトを見る限り最高ランクの人気があります。で、今回一度行ってみようということなのです。別にスキーしようということではないのですが、漠然としたSnow Fieldを何らかの方法で楽しむ方法を自分なりに持っておきたいと思ったからです。でなきゃ、毎年アメリカでは冬場、蓑虫状態になることは解りきってましたから。
広大なSnow Fieldでした。VeilやAspenなどは山がぐるっと取り囲み少し見上げるような感じなのですが、ここは違います。ここはだだっ広いです。
いやに広いと思ったら、一帯は牧場でした。馬は冬も関係なく元気なので白い息吐きながら牧場を駆け回ってました。
この辺はとても雪が多く
景色もよさげです。距離は距離ですが車で簡単にいけるのはいいことです。道路がなきゃとてもじゃないけど行けません。こんな場所には。
やがて、雪山に囲まれた小さな町が見えてきました。
とっても綺麗な町です。
この町がCrested Butte。
やっとこさ、到着しました。遠かった。
今回は、Snow Fieldを楽しむ方法を自分なりに開拓することに主眼がありました。かつてスノボの練習を日本でやってましたからそれはある程度できます。今回はそれ以外にどんな楽しみ方があるのか、それを知っておきたいと言うことなのです。

町の中の道路は完全にガチガチに凍っており滑って危ない感じです。Nordic Ski Centerという看板がありました。

”Nordic Ski?おお、いわゆるクロスカントリースキーのことか?これやってみよう!”
駐車場には馬がいました。
クロスカントリー、いわば単なる雪をスキーで歩く、ということです。ダウンヒルのスキーとは全く違います。凡人はこれまで未経験ですが

『日本じゃ絶対にこんなことやらん。好きか嫌いかは後で判断すればいいから、とりあえずやっとけ!』

という無鉄砲さです。でも、一応、Iowaでクロスカントリーの基本に関する本は読んでました。クロスカントリーのスキー板はダウンヒルのそれよりも幅が狭く、スキー板自体にターンをしたりするためのエッジがありません。ですがスキーの板の裏側に凸凹があって雪をとらえます。ですから、それが滑り止めになるのです。主にクラシックスタイルとフリースタイルという2種類の全く別の滑り方があります。

クラシック・スタイルはいわば、スキーをはいて単に足を前後させて歩くだけのスタイルで

フリー・スタイルはガニマタで左右に足を出しスケートのような感じで滑っていくスタイルです。

ちなみにここでクロスカントリー用のスキー板とSnow shoeをレンタルしました。どっちも経験なしです。ちなみに合計レンタル料30jでした。リフト代はかかりませんから実に安い経済的な遊びです。
まず、広大に広がる銀世界を目にしてクロスカントリーへ。凡人は本でサラッと見ただけのクロスカントリー素人以前のレベル、机上の空論しかもちあわせていません。クロスカントリーなんか体が知らない世界です。ま、できる、できないはどうでもいいんです。やってみる、試してみるだけのこと。
雪は本当にパウダースノーでした。本当にサラサラしています。
真っ白い世界が辺りを支配しますから最低でもサングラスが必要です。ゴーグルがあればBestなんでしょうが。これらがないと雪目で本当に目が変になります。でも、パウダースノーのこの世界を
慣れない足取りで歩いていくのです。でも、このパウダースノーの世界、とても滑ると言う感じではありません。というのはクロスカントリー用のスキー板はとても幅が狭いために体重がかかるとパウダースノーの中にのめり込んで雪に埋まってしまうからです。歩くのも楽じゃありません。
だから、クロスカントリー用にはキチンとSnow Trailが整備されていてブルトーザーで踏み固められたその場所をみんな滑っていくのです。なるほど。凡人、そんなことも知りませんでした。ま、最初は誰だってそうでしょうけどね。

周囲の景色はとてもいいので
クロスカントリーが上手い下手は別として(このリンク先の動画の人、すべリ下りたこの後、こけずに滑ったことに喜んでワッホーと叫んでました。凡人同様スキー素人だったのでしょう。気持ちわかります。)とても気分いいです。
ちなみにスキートレイルには2本の細い丁度スキー板幅の溝があります。この溝、フリー・スタイルで滑る人には必要ないですが、クラシック・スタイルで行く人が使うものです。
こんな感じでスキー板をはめ込み、あとはただ単に歩くだけです。本当に単なるスキー板はいたHikingと言う言い方が正しいと思います。それがクラシック・スタイルのクロスカントリースキーな訳です。いわば、スキー板はいた、単なるハイキングですね。
広大なSnow Field
とっても綺麗です。
しかし、ちょっとした登り道があると、それはクロスカントリーの滑り方をきちんと学んでいない凡人には大問題。かるーい登りですら、まさに”ひーこら”いってやっとこさ登る絶壁のようでした。笑
本当にきつくて死ぬかと思いました。
周囲は真っ白の世界。今見ると綺麗だな、とも思えますが、クロスカントリーやってる最中はきつくてきつくて洒落にならず、汗はダラダラ、周囲の景色楽しむ余裕なんて皆無でした。
ちなみにここはクロスカントリーのメッカでした。非常に上手いオリンピックレベルの人たちが物凄い勢いで嵐のように横をすり抜けていきます。コロラドの人達は雪とともに生活をしてきた訳で彼らにこのSnow Fieldは本当に自然なものなのです。凡人はそういう環境になく、そのレベルにはなれないな、難しいだろう、と感じました。
こんなに綺麗な場所
そこを単に(クラシカル・スタイルで写真のように)歩くだけのことなのに、本当にきついんです。ハッキリいえますが、素人であれば歩く方が100倍楽だと。笑。

クロスカントリーはまさに激しい全身運動です。後日、足、腰、肩、腕 あらゆる場所が筋肉痛になりました。スノボでは足だけですがクロスカントリーでは体中ボコボコになります。本当にいい運動と景色で、こういう環境が自宅そばにあれば毎日の運動として最高にいいのだろうと思います。事実、クロスカントリーしている人は例外なくとてもスタイルの磨き上げられた人たちばかりでした。マラソン、ジョギングよりもいい運動です。
ああ、本当に疲れた。。。

下着びしょ濡れ。

駐車場で氷点下の中、着替えながら、疲れ果てて眩暈がするくらいでしたが気分は爽快でした。

日が傾き始めていますが、折角このCrested Butteに来た記念に、もうひとつ借りたSnow Shoeも試しておこうと、
ちょっとドライブ。
雪山の中に入っていって
Gunnison National Forestの管理する
Snow shoe & Crosscountry 用のTrailへ向かいます。アメリカには国が管理するNational Forestが沢山ありますが、どれも人々の余暇を楽しむ自然を提供してます。夏場はCampingやHikingのためのBackcountryとして、冬場はSnow shoeやCrosscountry skiingなどのためのSnow Fieldとして整備されているのです。アメリカは国民の余暇の為に他の国とは比較にならないくらいのお金をかけています。ですから、アメリカ国民はほぼ無料でそれらを楽しむことができます。このことは日本との根本的、決定的違いです。国レベルでやらなければ真似できないことだろうとおもいます。

凍った道を進んだ先に
ちょっとした駐車場があってそこから出発
すっかり日が傾いてます。真っ暗になるのも時間の問題でしょう。しかし昨晩同様、この日も満月だということがわかってました。ライトなしでも見えるくらいに雪の世界は明るくなるのです。でも、一応、強力なヘッドランプもって出発。ちょっとだけSnow ShoeでHikingです。
傾いた日に暗くなりゆく銀世界
そんな中、高い山の頂上だけが
まぶしく輝いていました。
本当のSnow Fieldに入ってきたな、とそう感じました。この世界を楽しみに、沢山の人がクロスカントリースキーを楽しんでいました。多くの人がバックパックしょって、を一緒に連れてました。犬は雪に大喜び、平和でした。アメリカ人の余暇の過ごし方、ひとつレベルが違います。
やがて、日が沈んでしまいました。トレイルから見下ろすと下に方に川が流れています。これだけ寒いのに凍りつかず、勢いのいい流れです。
クロスカントリーにできなくてSnow Shoeにできることは何か?それはSnow Shoeがあらゆる雪の斜面でもシッカリとらえてくれること=急な雪面でも関係なく歩いていけることです。これはSnow Shoeを初めて経験した自分には驚くほどのパワーでした。雪のない季節であれば、登ったり下りたりすることが極めて難しいような斜面でも、Snow Shoeはいているとスイスイ歩いていけるのです。もっとも、雪崩とともに滑り落ちる危険もあるかもしれませんが...
ともかくSnow Shoeの高い自由度は驚異的でした。
上のトレイルから見下ろしていた川まで下りてきて自分だけの足跡を作っていく世界というのは夏場にはないBockcountryの世界で
その新鮮さ故に
深い喜びを覚えました。

 サラサラと音を立てる川、美しい雪と氷
自分自身がSnow Shoeで歩き下りてきた雪の斜面の方を振り向き、見ると、それは見上げんばかりの急斜面

俺、よくこんなところ歩いてきたな...

と我ながらビックリしてしまいました。でも、
これだ...
Snow shoe

それなりの体力とBackcountryにでる基礎知識だけしなかない凡人が今からでも冬のSnow Fieldを楽しめる方法は!
とそう感じました。
Iowaに帰ったらこれを買おう!♪
ある程度予想はしてましたが、やがて日が完全に暮れました。満月の月。とても綺麗でSnow Fieldはライトなしでも明るく照らし出されています。
トレイルはそんな中、延々と
森の中に続いていました。
”月の光がこんなに明るいなんて...”

と思わされました。(実際は写真より更に明るいです。普通に何でも見える位に)
そんな中、進む凡人

Moon Light Snow Shoeing
こんな夜闇、月光、雪の中、森に迷いこむのは普通に考えても怖いくらいでしょうが、実際にこれはさすがにちょっとだけ怖かった。笑
歩いても歩いても続くトレイルと
広がるElk mountainの山々
自分がいる場所を間違いなく把握している筈ですら
この夜闇に吸い込まれるのではないか?とビクビクしてました。
ようやく、真っ暗な中、月明かり照らされたトレイルを歩いて到着した駐車場になにやら動く黒い影
キツネ君でした。


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