ドライブの凡人



Glenn Highway アンカレジからひたすら西へ
Seward Highwayと並ぶアラスカ二大Highwayのひとつです。


アンカレジの8月 街中は小春日和の陽気であふれてます。
凡人はアラスカ滞在中、殆どテント生活を楽しみましたが、アンカレジで1泊だけユースホステルを使いました。ユースホステル利用は初めてのことでした。激安なだけあって、大人気、予約なしでは到底宿泊不能みたいでした。
ちなみにロッカー、キッチン、クローク、自転車は無料、ランドリーありました。ちなみに6人たこ部屋(2段ベッド×3)、トイレ、シャワー共用...(このシステムは結構抵抗ある方もいるでしょう。でも一泊20ドルもしませんからその辺は文句は言えないってとこです。でなきゃ、100ドル少々でモーテル探すことです。アラスカの夏は宿泊は非常に高いのです。凡人の個人的意見としてはユースホステルに泊まるくらいならキャンプ場の方がずっといいと感じました。)Backpackerが沢山一休みしていてBackpackingのための情報は簡単に手に入るのはいい点でしょうか。ちなみに話した中で印象に残ったのはとあるカップルの2人組。アリゾナから来ていたのですが、2人は学校の授業でアラスカまで来たといっていました。デナリで現地集合だそうです。多分、本格的Outdoor学校の生徒だったのでしょう。将来はワシントン州に住みたいとか言っていました。ワシントン州か、Backpackerなら判らんでもないですね、その気持ち。
アンカレジの空港には沢山の民間or個人のプロペラ機があります。本当に沢山。この場所ではプロペラ機はとても一般的で車みたいなものです。
アンカレジは緑で溢れかえっていました。とても美しい町といえます。
また、町は至るところに


 花


 花


 


これだけ町中に花がある場所はそうはないでしょう。
ちなみにアンカレジで最も感動した場所はここでした。これは

Carrs

という、アラスカでもっともメジャーなスーパーマーケットです。アラスカ版Walmartってとこでしょう。食料品、生活用品なんでもあります。
スモークサーモンに沢山の新鮮な魚介類

   ( ̄¬ ̄) ジュルル
    

アメリカ本土では考えられない品揃えで更に、その横には
沢山ありました!
寿

これ見つけた為に凡人はこの場所がアンカレジで最も感動的な場所となったんです。日本に住んでいると、こんなものなんとも思わないでしょうが、アメリカで新鮮な寿司がスーパーマーケットに置いてあるなんて驚愕ものなんです。Iowaなぞに住んでいて寿司なんて和食レストランにでも行かない限り食べることは不可能なんです。日本人の性、寿司についつい手が伸びてしまいました。(ちなみに滞在中、3回寿司買いに来ました。つまり、アンカレジに寄ったらとりあえずこのCarrsに来て寿司買った訳ヨ。)
ちなみに天気はこのとおり。曇り+煙
どんよりです。この火事→煙には本当に勘弁して欲しかった...何処まで言っても煙があって見通しがよくないんです。
ブロロロロ

アンカレジ出発して西に向かいます。Glenn Highwayという高速道路です。
数十分行くとChugach州立公園という奴があってちょっと立ち寄りました。トレイルあったので歩いてくと
深い谷の底に美しい川が流れていました。そしてトレイル奥には滝があります。ちなみにこの川驚くほど綺麗で、時々、バチャバチャッと水が跳ねてました。

『ん?水が跳ねる?何だろう?』
  
と思って、谷を下り川まで下りてみました。
『う〜ん、確かこの辺で水が時々跳ねているように見えたんだが... 気のせいだったかな?』

と思っていると、それは
サーモンの川登りでした!

『ウワァーー、凄い... ホンモンやで、これって』

明らかに交尾、産卵の姿です。先に見た滝坪がすぐこの先にありますから、そこまであとちょっと、つまりこの場所はこの川の最上流なんです。鮭達はちゃんと知ってるんですね、ここが彼らが産卵すべき場所であると言うことを。やがて彼らは力尽きてその一生を終えるのでしょう。彼らのそういう姿、神々しい感じがしました。まったく、この場所にサーモンがいるなどと思ってなかったので意外であり、感動させられてしまい1時間ほど産卵光景をボンヤリ眺めていました。Bearスプレー握り締めて。サーモンはこの場所には本当に沢山いました。少なくとも30匹はこの一帯だけでも見かけたと思います。
予定外の時間すごしてしまい、先に進むと
今度は何やら、エクルトーナ湖という湖があるようです。
煙っていて残念でしたがそれでも大変な美しさです。典型的氷河地形ですね。
ちなみにこの州立公園ではバギー乗り回して遊んでる人たちが沢山いました。バギーはアメリカでは普通の遊び道具でかなりの人が持っています。
アンカレジを離れて一路、Glenn Highwayを西へ向かいChugach山脈を入っていきます。

夏らしい雲がはるか彼方を覆っていますが
そのChugach山脈は雲に隠れて顔を覗かせていました。
夏やねぇ〜

よか天気、脳天気

ルン♪
と楽しいドライブ。つかれたらこれです、マクドナルドのIce cream corn、日本で言うソフトクリームですな。これ一個50セント(約50円少々)という激安なんです。マクドナルドは凡人嫌いなのですがこれだけの為にしょっちゅうマクドナルドに立ち寄ります。Cost performanceのよい眠気覚ましなんです。凡人たぶんこの年2004年だけで50個以上は食べたと思います。買ってすぐ溶け始めるのが難点でしょうか。
ちなみに、この辺、マタヌスカ農業地帯がひろがっていて、アラスカの穀倉地帯です。丁度、8月末のこの日、Alaska State Fairがあっていました。これについては後に別のところでまた紹介しましょう。かなり特徴的農業祭です。このちょっと傍にはジャコウ牛牧場とかもあるらしいです。
マタヌスカ農業地帯周辺の町がGlenn Highway上では最後の大きな町でその後は爽快な自然を走る抜ける道路となります。
Chugach山脈は氷河に削りだされた山々険しく急な美しさをもっています。
やがてアラスカらしい川が目の前に現れます。浅くて幾筋にも分かれた泥色の流れの急な川これがアラスカの川です。多くの川がこんな感じしています。
実に異様な自然といえます。この川はこの先の氷河の存在を示しています。
そういった川をすぎると、険しい山の斜面が
目の前にドンと立ちはだかって怖いくらいです。
またあるところではEver Greenの森が山裾に広がり
そこを縫うようにあの川が道路の右を左を走っています。
いやー、気分爽快
一発飯でも喰うか、と取り出すのはCarrsでGETしてきていた寿司を刺身。
(T_T)

言うことないです。久しぶりに出来合い品とはいえ、このアラスカで寿司、さしみに舌つづみをうちながら
この美しい景色を
独り占めにできるというのは。
そんだけでも満足なんです。あまりに気持ちよくって、Backpack疲れした体と心は惰眠を貪りました。
しばらくすると目を覚まし、山の中走るGlenn Highwayを再爆走
心地よい昼下がりです。
少々煙ってはいますが、それでも心はすっかり開放されてしまうくらい
全てがBigです。
変化し続けるこのドライブウェイは運転するものを満足させるものがあります。
山、川、森で一杯なんです。
場所、場所には沢山の
湖もあって、湖面は美しく景色を照らし出し
平和にあふれていました。
この国のツーリングはこれです。

ハーレー・ダビィッドソン

黒の革ジャン、青いジーンズ、黒いターバンに髭+スキンヘッド

特にハーレー・ダビィッドソンを秋口にレンタルで沢山の人が借り、この国のFall Colorを楽しんでいます。ハーレー・ダビィッドソン乗ってる人たちはグループを作って集団で移動している場合が殆どですが交通マナーはとてもいいです。日本の暴走族とは全く違います。このGlenn Highway上では本当に沢山のツーリングしている集団を見かけました。
丁度、木々が緑→黄色、橙色、赤色に色づき始めハーレー・ダビィッドソンにのって風になるにいい季節だからです。
そんな中、針葉樹の緑とも、紅葉の黄色、赤とも、川の泥色とも明らかに違う真っ白い巨大なものが目に入り始め
『なんじゃろうか?』

と思って先に進んでいると、それは
Matanuska氷河でした。このGlenn Highway上でも一番の見所とされてます。
で、でかい。。。

氷河

Seward Highwayでも、DelaniのPolycromeでも何回も見た蒼白いその色はやっぱりここでも不気味な美しさでした。
そこを通り過ぎて更に先に進むと
景色は一層美しくなります。
この先は途中、道路工事が多くて時間のロスも多かったのですが
それでも先に進む価値は十分にあると思います。
恐らく、殆どの人が見たこともないような
美しい世界が運転するものを迎え入れてくれます。
広大な紅葉し始めたツンドラと
険しい山々が
心を洗ってくれます。
こういうのを本当のWildernessというのだろうなァと、感じるはずです。
そこはEurekaです。
ちなみに帰りに少々時間があったので、あのMatanuska氷河深く入っていくことにしました。
ここは国立公園でも州立公園でもなく、その為に整備はさほど行き届いてはいないのですが氷河そばまでAccessできるはずの場所なのです。
が越えるその川は
例のように氷河から流れ出るあの荒々しい川
Matanuska氷河は国立公園でも州立公園でもなく...と言いましたが、ここは個人の敷地なのです。そう、この氷河は個人の持ち物なのだそうな...

ちなみにここから先に入るためには車の入場料12ドル払って、更に氷河の傍までAccessした際に生じうるあらゆる危険な状況は自己責任の範囲である、という誓約書にサインさせられます。それがなければ中に入ることは許されないのです。何故そういうものが必要なのか?大概、この手の誓約書は死んでもあんたの責任よ〜という覚悟をさせるようなものだと思いますが、それはこの先を見ればだんだん判ってくるでしょう。死にたくないのであれば、数時間おきにココから出発するプロが案内するIce climbingツアーに参加することです。そうすれば死ぬ確立が最小限のコースを紹介してくれるでしょう。半日のIce climbingツアー130ドルくらいでした。
さて、そこ料金所を通過すると未舗装道路が氷河近くまで続くのですが、この道路
実に素晴らしい紅葉に周囲を取り囲まれた
絶景のドライブコースでした。
アラスカの紅葉

ここの奴が一番美しかったように感じます。
確かに、ココに来る途中に見下ろしたここの景色は右見ても
左見ても
うっとりするものでした。

Excellent
駐車場に車ととめるとその目の前には泥で作ったと思われる小高い塔がありました。これなんだろう?と不思議に思いました。後で判りましたが、この泥の塔は氷河に入っていった際に駐車場の位置を知らせるためのものなのです。でないと、氷河に入っていった人が道を失ってしまうのでしょう。
おお!素晴らしい、美しい、でかい♪
Exit氷河もでかいと思いましたが、こっちの方が広大です。幅数キロあるのでしょうがこの場所からは全体を見渡すことができません。そのくらいデカイ。
これはこの氷河の先端部分です。先端部分から物凄い轟音を立てて解けた水が流れ出てきています。

オオオ

目の前のこの場所は、Glenn Highway道中見かけて来ていたあの川の水源になっています。恐ろしい音がその物凄い水量を物語ってます。完璧に自分の力を超越したもんであることは感じました。というか、怖かった...これだけ物凄い水が常時、氷河から溶け出してきているのか...と思うと、その氷河本体の巨大さはいかばかりか想像絶するものであろうか?と驚いてしまいました。目の前には濁流に叩かれている灰色っぽい島のようなものがありますが、それは氷河から流れ出てきた巨大な氷の塊です。水の上に出ている部分だけでも高さ数mはあります。この場所はもし足元が壊れれて目の前の濁流に飲まれたら完璧に命の危険があると思い撤退恐ろしすぎる場所でした。
Chickenな凡人は安易な場所を探しました。
お、目印発見。これが氷河にちかずくためのトレイルに違いない!
と、そこを歩いていったのですが

『ん?』

どうも様子がおかしいのです。

『あれ?これ、地面歩いているかと思ってたら地面じゃないぞ?泥かぶった氷河やんかい!!

いつのまにか、気がついたら氷河の上にいるようでした。しかし、泥が被っていてどうもその雰囲気がないのです。
しかし

『......絶句......』

自分のいる場所を徐々に認識しはじめるにつれて鳥肌が立ちました。怖すぎて言葉になりません。


もし、今時分のたっている足元崩れたら...


そう考えてしまうと洒落になりませんでした。どおりでさっき誓約書を書かされたわけです。個人経営の敷地だから入れるんです。国立公園、州立公園等の公的機関に経営されていたらここは絶対にこういう形では公開されないでしょう。ん?まてよ、ということは危険だが先に進むチャンスなんじゃないか?と馬鹿な考えが頭をもたげました。
見渡す先に怪しく光り輝く氷河本体が
山のようにそびえていました。
Chicken凡人、時に馬鹿な冒険心を持ってしまい更に先に進みました。

『何回もはできない経験なんだぞ!』

心の悪魔が凡人の耳元でそうささやいていたのです。左手に見える看板には

"チョイ待ち At your own Risk"

と書いてあります。自己責任でよろしくねってことです。流石に凡人この看板見て数分立ち止まって考え込んでしまいました。危険承知でやる必要はない、と。その時、ちょうど奥の方からアイゼンつけてツアーから帰ってきた一行が歩いてきたのでツアーガイドさんに聞きました。

『歩いていけるわよ。でも滑るから気をつけてね。』
凡人、更に先に進みました。だんだん、表面を覆った泥が薄くなっていって自分が氷河の上に立ったことを実感し始めました。泥、というか細かな石粒が氷河、氷表面をびっしりと覆っています。石粒は氷に埋まりこんでます。きっと、沢山の人がココを歩いた結果こうなっているのだろう、などと都合のいいことを考えて先に進む勇気づけする自分の中の理由にしていました。
氷河表面は日の光に照らされてかなり溶けています。あるところでは大きな水溜りとなり、結構深そうです。また別のところでは氷河表面を川が流れています。異様な光景でした。 
やっぱし、歩く危険はあるな、と確信しました。足元の氷が壊れない保障はないはずです。

『だから常識ある人は遊覧飛行で上から見るんだ。』
『ウワ!』

ある場所では幅こそ狭いもののクレバスが口をあけていました。小さくても恐ろしい感じです。恐ろしいのに、何故先に進んでしまうのか?
蒼白い美しさ、とても魅惑的なんです。なんでもそうかもしれませんが美しいものは危険です。解っていてもやってしまうんですね。人と言うのは。
やがて、泥のある場所の最先端を通り過ぎ、完璧に氷河の上に出ました。ツルツルです。すべりまくりました。

『アイゼンもってくるんだった...』
と、数回氷河の上を滑り転げながら凡人、感無量でした。
恐らくその世界の本当の美しさ
大きさ、怖さは
行った人でないとわかりません。
(この写真にいる2人、見えますか?)
人間なんて本当に
ちっちゃなもんです。
ああ、Polycromeでも果たせなかった小さな夢が
ここでカナッタよ。


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